H16 新機能 – Terrain 7


こんにちは、篠島です。Terrain系は一通り説明したので、最後に HeightField Project ノードを使った作例です。

 

今回のサンプルファイルです。
HeightField_Project.zip

HeightField Project ノードは非常に面白く、HeightField にジオメトリを合成することが出来ます。インプット1にHeightFieldを繋げ、インプット2にジオメトリを繋ぐだけで簡単にできます。

 

ジオメトリを投影するとエッジがかなりきつくなってしまっています。

 

HeightField Blur によって height フィールドをぼかすと良くはなりますが、ジオメトリを投影した以外の部分のディーテールを失ってしまいます。

 

豚の頭の位置だけにブラーを掛けたいので、マスクを作ります。HeightField Mask by Object ノードでオブジェクトと HeightField が交わる所にマスクを作ります。あとはこのマスクをHeightField Blurのマスクインプットに繋いでやるだけです。

 

だいぶ良くなりました。ですが、豚の頭部の山の部分にもブラーがかかってしまいます。豚のオブジェクトの輪郭だけのマスクがあれば・・・。

 

ということで輪郭だけのマスクを作りました。豚にスケールを掛けて小さくして、マスクを2つ作り、HeightField Layer からSubtract をすることで輪郭だけのマスクが作れました。プロシージャルなワークフローから少しそれてしまいますが、そこから更にHeightField Draw Mask によりシェイプを使って輪郭の一部を削除します。

 

これで豚の輪郭だけにブラーを適用することが出来ました。プロシージャルを気にしないのであれば複雑なマスクの作り方をせずに最初からマスクをペイントするのもありです。