IndyZone Cafe 5/12 質問回答 ショートカット


2021年5月12日(水)に第1回IndyZone Cafeを開催させていただきました。
その際にいただいた質問の中でショートカットについての内容を記事にしました。

 

Q.Houdini18.5で追加された便利なショートカットはありますか?

A.Houdini18.5では「Nキー」によるネットワーク間を移動するラディアルメニューや「J キー」によるノード間のすばやく接続する機能が導入されています。

 

■「Nキー」によるネットワークを移動するショートカット 

 ネットワークビュー上で「Nキー」をクリックすることで、下の動画のようにラディアルメニューが表示され、選択したビューに移動することができます。

 

■「Jキー」によるノードの接続

 ネットワークビュー上で「Jキー」をクリックすることで、マウスアイコンが針のマークに変わります。その状態でつなぎたいノード上をドラックしてなぞることで、ノードを接続することができます。

以上の2つがHoudini18.5から追加されたショートカットとなります。

また、こちら以外にも便利なショートカットがありますので、その中から15個のショートカットを紹介します。

 

Houdini内の便利なショートカットキー

※こちらのショートカットはすべてのオペレーター上で使用することができるショートカットとなります。

 

■「Yキー」による接続の切断

 ネットワークビュー上で「Yキー」をクリックすることで、マウスアイコンがハサミのアイコンに切り替わります。その状態でノードを接続しているライン上をドラッグしながら横切ることで、接続を切断することができます。

 

■「Shiftキー」による上流ノードの一括移動

 「Shiftキー」を押した状態でノードをドラッグ&ドロップすることで、クリックしているノードより上流のノードをすべて動かすことができます。

 

■「Altキー」による下流ノードの一括移動

 「Altキー」を選択したままノードをドラッグ&ドロップすることで、クリックしているノードよりも下流のノードをすべて動かすことができます。

 

■「Alt+ドラッグ&ドロップ」によるノードのコピー

 ノードを選択した状態で、ノード上から「Alt+ドラッグ&ドロップ」をすることによって、選択しているノードをコピーすることができます。
 こちらはコピー&ペーストと同様の機能となり、複数選択状態でも、選択されているノードすべてをコピーすることができます。

 

■「Shift+Ctrl+Alt+ドラック&ドロップ」による参照コピー

 ノードを選択した状態で、ノード上から「Shift+Ctrl+Alt+ドラック&ドロップ」をすることによって、選択しているノードを参照コピーすることができます。
 このショートカットによってコピーされたノードは、元のノードの数値等を変更した際に、追随して同じ数値が入力されます。
 こちらも先ほどのAlt+ドラッグ&ドロップによるノードのコピーと同様に複数のノードであっても参照コピーをすることができます。

 

■「Alt+ドラッグ&ドロップ」によるノードのMerge

 複数のノードを選択した状態で、選択されている任意のノードのアウトプットから「Alt+ドラッグ&ドロップ」をすることで、自動的に、Mergeノードを作成し、選択されているすべてのノードをMergeすることができます。

 

■「Bキー」「Qキー」によるノードのバイパス

ノードを選択した状態で「Bキー」または「Qキー」をクリックすることで、選択されているノードをバイパスすることができます。
※こちらの機能はノードの一番左側のバイパスフラグをクリックすることと同じ機能となります。

 

■「Shift+Rキー」によるネットワーク接続の順番変更

複数の入力があるノードを選択した状態で、「Shift+Rキー」をクリックすることで、ノードの入力されているのネットワーク接続の順番を変更することができます。
こちらの機能は入力が3つ、または4つの際も使用可能で、「Shift+Rキー」をクリックするごとに、入力の順番が入れ替わります。

 

■「Eキー」によるテンプレートフラグの有効化

ノードを選択した状態で「Eキー」をクリックすることで、選択されているノードにテンプレートフラグフラグを立てることができます。
※こちらの機能は、ノードの右から2番目のテンプレートフラグを立てるのと同じ機能となります。

 

■「Rキー」によるディスプレイフラグの有効化

ノードを選択した状態で「Rキー」をクリックすることで、選択されているノードにディスプレイフラグを立てることができます。
※こちらの機能は、ノードの右側のディスプレイフラグを立てるのと同じ機能となります。

 

■「Lキー」によるノードの自動整列

ネットワークビュー上で、「Lキー」をクリックすることで、ネットワークビュー上にあるすべてのノードを自動整列することができます。

 

■「Shift+Lキー」による選択したノードの自動整列

先ほどの「Lキー」によるノードの自動選択とは異なり、任意のノードを選択した状態で「Shift+Lキー」をクリックすることで、選択されているノードを自動整列させることができます。
※ノードが選択されていても、「Lキー」のみでは、すべてのノードが自動整列されます。選択したノードのみ整列させる場合は必ず「Shift+Lキー」をクリックしてください。

 

■「Shift+Sキー」によるネットワークの配線の形状変化

ネットワークビュー上で「Shift+Sキー」をクリックすることで、ノードを接続している配線の形状を変更することができます。
デフォルトではノード間は直線で繋がれますが、変更すると、直線ではなく、ラインが曲がってノードに対して垂直に入出力されるようになります。

 

■「Shift+Oキー」によるネットワークボックスの作成

任意のノードを選択した状態で、「Shift+Oキー」をクリックすることで、選択されているノードをネットワークボックスで囲うことができま。
また、ノードを選択していない状態で、クリックした場合は、何も囲っていない状態の新しいネットワークボックスが作成されます。

 

■「Shift+Pキー」によるスティッキーノートの作成

ネットワークビュー上で、「Shift+Pキー」をクリックすることで、新しくスティッキーノートを作成することができます。

以上が、便利なショートカットキーの例となります。

 

※注意点

今回説明しているものではありませんが、Reselect For Current Toolという選択したコンポーネントに対してノードを実行した後で、そのノードの選択コンポーネントを再選択することができる機能が「バッククォート(‘)キー」にショートカットとして割り当てられています。
このショートカットは英語キーボードでは使うことができますが、日本語キーボードでは使うことが出来ません。
その理由は、バッククォートキーの配置位置が英語キーボードと日本語キーボードが異なるためです。
そのため、EditメニューのHotkeysからこの機能に対して別のショートカットを割り当てる必要がありますので、その方法をご紹介します。

はじめに、「Editメニュー」を選択し、プルダウンより、「Hotkeys」を選択します。

すると、新しいウィンドウが起動します。
起動したウィンドウ左側の「Context」内で
Houdini > Panes > Geometry Viewersを選択します。
すると、「Action」内の表示が切り替わり、「Geometry Viewers」内の設定を変更することができるようになります。

今回は「Reselect For Current Tool」の機能にあたる「Restart Selecting」を変更します。
「Action」内で該当の項目を探し、左クリックを行うことで、右側の「Accept」となっていた表示が、選択した「Restart Selecting」に切り替わります。
その中にある、緑色のプラスマークをクリックします。

すると、再度表示が切り替わり、「Press Key」という表示が現れます。この表示が出ている状態で、新しくショートカットに設定したいキーを選択することで、選択したキーに対してショートカットを割り振ることができます。

以上が、ショートカットキーの変更方法となります。

このように、ショートカットキーは任意に変更することが可能ですので、自分用にカスタマイズすることができます。
また、こちらのHotkeysの中には、Houdiniで使用可能なすべてのショートカットキーが含まれています。