Houdiniかんたんレシピ 4 ~ 他のObjectを参照しながらノードを編集 ~


~基本的すぎてあまり紹介されない、ちょっと便利なTips紹介~

『Houdiniかんたんレシピ』は、Houdiniを使っていく上で、基本的なことですが基本すぎてチュートリアル等で紹介されないような、ちょっとしたTipsや、ニッチな機能を紹介していくシリーズです。

今回は第四回目として、 他のObjectを参照しながら Geometry を編集する方法について紹介します。

 

今までShow Display Operator & Show Current Operatorやtemplateフラグで同じObject内のノードベースで別のノードを参照する方法を紹介しました。
それでは/objレベルにある、別のObjectを参照しながらノードを編集する時はどうすればいいでしょう?
その時はViewer右上のアイコンをクリックすることで参照することができます。

このアイコンをクリックすることで、Show All ObjectsGhost Other ObjectHide Other Object を切り替えることができます。

  • Show All Objects 全てのObjectを表示します。
  • Ghost Other Object 他のObjectをゴースト表示します。
  • Hide Other Object 他のObjectを非表示にします。

Snap も効きます。

他の Object に Snap したく無いときは Apply to オプションで ON・OFF の切り替えができます。

もしObjectレベルでObjectをTransformしていると注意が必要です。

  • Hide Other ObjectだとViewerはObject座標で表示されます。
  • Show All Objects or Ghost Other Objectで箱のObjectが見えている時はViewerがWorld座標で表示されます。

つまりSceneレベルでObjectがTransformしていると、Set View で FrontViewやTopViewにしても正対して見ることができないということです。
ただし、HomeAll(Shift+A)等でViewをリセットするまでは、前のViewを継承しているので注意が必要です。

これは背景にイメージを置いた時も同じで、背景のイメージの位置が変わってしまいます。

なので、細かいモデリングをするときに他の Object を参照する必要がない時は、Hide Other Object で作業するほうがいいでしょう。
逆に、背景にイメージを置いてレイアウトした Object を見た目で編集する時は、Hide Other Object だと背景の位置が変わってしまうので、Show All Objects or Ghost Other Object のほうがいいので、その場に応じて臨機応変に切り替えていきましょう。

この辺の挙動はややこしいので、実際に触って感じて下さい。

 

簡単にムービーを作ってみたので参照して下さい。