~基本的すぎてあまり紹介されない、ちょっと便利なTips紹介~
『Houdiniかんたんレシピ』は、Houdiniを使っていく上で、基本的なことですが基本すぎてチュートリアル等で紹介されないような、ちょっとしたTipsや、ニッチな機能を紹介していくシリーズです。
今回は第七回目として、 Handle操作について紹介します。
Viewer上でObjectやコンポーネントの移動、パラメータの操作等でマニュピレーターHandleが使えます。
今回は主にTransformマニュピレーターHandleを使う上で、便利なTipsを紹介します。
Handle右クリックメニューのAttach to Geometryオプションのチェックを外す or ショートカット[ ‘ ](シングルクォーテーション)キーでFREEの状態にすることができます。
FREEの状態にすると、Objectに関係なくHandleだけを任意の位置に持っていくことができます。
こうすることで、回転やスケールのピボットを任意の位置に持っていくことができます。
この時のピボットはあくまでHandleの移動で、TransnformSOP等の実際のPivotが移動している訳ではありません。
この状態で回転させると、実際は回転だけでなく移動もしています。
アニメーションでキーフレームを打つときは注意が必要です。
TransformSOP等でViewer上でPivotを動かす時は、Handle右クリックメニューの Pivot Mode のチェック or ショートカット[ Insert ]キーでPivotモードにすることで移動させることができます。
Handle右クリックメニューでPersistentモードにすることで、ハンドルを表示させたままにすることができます。
こうしておくことで、別のHandleを表示しつつ元のHandleの操作をすることができます。
Gimbal Modeを切り替えることでハンドルの回転方法を切り替えることができます。
Gimbal ModeがOFFの時は、Viewer上のローテーションハンドルで ジンバルロックを気にせずに自由に回転させることができますが、あくまで、Viewer上の見た目の回転でそれがそのままRotパラメータにはなるわけではありません。 そのためキーフレームを打つ時には注意が必要です。
ONの時はそのままRotパラメータのXYZ軸の回転になります。
Handle右クリックメニューのAlign Handleオプション or ショートカット[ m ]キーで、どの座標系を使うかを設定できます。
ここで紹介しているHandle操作は使ってみないと分かりにくいので、実際に試してみて感じて下さい。
また、HandleのさまざまなオプションはHandle上で右クリックメニューを出すと見ることができるので、これらも試してみましょう。