今回はH16.5でのモデリング関連の紹介です。
Geometry and modeling
新機能
- Pory Reduceノードを書き直した事により、4角ポリゴンとモデルの特徴を維持しつつも高速かつ正確な結果を生み出します。
下に実際に使用してみた例を載せます。H16.5のPolyReduceはUVを維持しながらも綺麗にポリゴン数を減らせているのが分かるかと思います。
- パックAlembic プリミティブの abcpointcount Intrinsic(組み込み) アトリビュートはアンパックされたジオメトリのポイントの数を表します。
- Edge Transport はインプットジオメトリのエッジに沿って「歩く」事によってアトリビュートを作るとても専門的なSOPです。
改善
- 改良されたTopo Buildインタラクティブモードにエッジスライド、尻尾などのシリンダー状ジオメトリからポリゴンをスキン、正確なスナップ機能がつきました。TopoBuildはエッジと面の折りたたみが可能です。
- ソフト選択はサーフェス上の距離を考慮して動作します。
- 数多くのジオメトリノードがコンパイル可能になりました。
- Invoke SOPはコンパイルしたSOPブロックを独自のインプットに適用することができます。これはネットワークでの重複を避ける為に使われます。また、コンパイルブロックへの参照をパラメーターとして受取り、アセットがどのように動作するかを変更する事ができます。
- HOUDINI_SOP_DISABLE_COMPILENODE 環境変数を変更して未コンパイルモードで実行できるように設定できます。これはテストをする時に有効です。
- ハンドルとコンストラクションプレーンの高速な整列
- Move Center to Pivot シェルフツールでオブジェクトのジオメトリをローカルオブジェクトの原点に移動。Center Pivot ツールはMove Pivot to Centerになりました。
- Alembic IOの改良。Ogawaファイルはパラレルでロードされます。Alembicアニメーションのプレイバック速度の向上。キャッシュする際に複数のSOPが一つのAlembicファイルを参照している場合のコストがダウンしました。
- 3Dビューワーのディスプレイオプションで3D boundaries(未共有エッジ)やUV boundariesを見やすくする為に別の色で表示できます(Markersタブ内のDrawの下にあるポップアップメニュー)。新しい「UV boundaries in UV only」オプションはUVビューポートで UV boundariesに色を付けます。
- ローカル軸を回転させる為に、オブジェクトとジオメトリノードにPivot Rotateパラメーターが追加されました。前バージョンではローカル軸の移動のみ可能でした。参照フレームを回転することで軸に沿わない方向にアニメーションするのが容易になりました。
- インタラクティブPivot handleは移動と回転ができます(InsキーでPivot handleに切り替え)。
- 多数のAlembicのロードとセーブの改良。
- Repack SOPの新しいパラメーターで、パックフラグメントを普通のパックプリミティブに変換できます。
- グループのシンタックスで.x .y .z の他にも .r .g .b と .u .v がアトリビュートの比較で使えるようになりました。例えば @Cd.r>0.1
- Asseble SOPにグループとアトリビュートを転送するコントロールを追加。
- Sequence Blend がデザインし直されました。コンパイル可能でアトリビュート補完がスムーズに行われます。
- Tube SOPにインプットジオメトリを繋ぎ、インプットジオメトリを包み込むシリンダーを作成できます。
- Add SOPの 「by attribute」でポリゴンを追加する速度が向上しました。
変更
- Subdivide SOPは従来よりも2倍早いOpenSbdiv 3.xを使用。幾つかのパラメーターの名称をOpenSubdivの実装と対応する様に変更しました。
- ジオメトリノードのグループフィールドで 「*」は全てにマッチ、「!*」は何もマッチしません。前バージョンでは「*」はグループの全てにマッチしますが、現バージョンでは「?*」となりました。
- File CacheノードのPack using expanded/absolute file paths はFile SOPとマッチさせる為にデフォルトでONになりました。
- For Eachサブネットが削除されました。