
こちらの記事では、Marmoset Toolbag ROPの概要およびインストール手順や各パラメーターについてご紹介します。また、Marmoset Toolbag ROPについては、SideFX社ホームページ(英語)でご紹介されています。併せてご参照ください。

Marmoset Toolbag ROP
Marmoset Toolbag ROP Houdini Digital Asset(HDA)は、Houdiniから.mview形式または画像のフレーム範囲に対して、ジオメトリとシェーダーをレンダリングする新しいROPです。これにより、ユーザーはリアルタイムPBRレンダラー(物理ベースレンダラー )を利用してHoudiniで作成されたジオメトリとシェーダーを素早く確認することができます。このツールは、複数のパラメーターを搭載しているため、多数のアプリケーションでの使用が可能です。
※ツールの使用には、Marmoset Toolbag 3のライセンスが必要です。
チュートリアル動画
一般設定
Rendering Settingsタブで、ユーザーはToolbagのレンダリングプロセスに使用するカメラとジオメトリを指定することができます。フレーム範囲の設定は、静止画像と連番フレームのレンダリング時のみ有効です。Mviewビューアーで使用されるアニメーションを制御することはできません。
General Settingsタブで、Use Customトグルが有効の場合、ユーザーはToolbagに含まれるバックグラウンドプリセットの制御、またはカスタムイメージを使用することができます。Marmosetパラメーターは、マシン上で実行可能なToolbag.exeファイルを指定する必要があります。よって、Toolbag.exeがデフォルト以外の他の場所にインストールされた際にファイルの場所を変更する必要があります。
MViewの生成
1つ目のHDA出力モードは、MView Exportです。こちらのモードの場合、Houdini内からMViewを生成することができます。出力パスを設定し、[Render]を押します。
[Open Marmoset Viewer after Export]トグルに応じて、Houdiniは新しく生成されたMViewファイルを展開します。例えば、生成されたMViewはArtStationなどにアップロードすることができます。

画像/シーケンスのレンダリング
2つ目のHDA出力モードは、Image Renderです。こちらのモードでは、提供された入力に基づいて、Marmoset Toolbagを使用してイメージおよびイメージシーケンスをレンダリングすることができます。ユーザーは、使用するカメラを指定する必要があります(指定しない場合、デフォルトビューになります)。また、レンダリングするジオメトリが必要となります。
解像度、サンプリング値、背景の透明度、フレーム範囲などのいくつかのレンダリング設定を制御することができます。

Marmoset Toolbagインストール手順
Marmoset Toolbagライセンスは、以下のリンクからインストールすることが出来ます。
●Marmoset Toolbag(英語)
こちらでは、試用版のMarmoset Toolbag3.08 Windowsをダウンロードします。

インストーラーの保存先を指定します。

インストーラーを実行すると、License Agreement(ライセンス契約書)が表示されます。【I Agree】をクリックします。

インストール先のフォルダを指定し【Install】をクリックします。

インストール完了後【OK】をクリックします。

次に、Marmosest ID(メールアドレス)を入力します。 アカウントがない場合は、ここでアカウントが作成されます。

入力したメールアドレス宛に確認メールが送信されます。メールに記載された承認リンクにアクセスして、アカウントを有効化します。 下画像赤枠の【Click to Activate Account】をクリックします。

アカウントが正常に作成されました。登録したメールアドレスを使用して、Marmoset Toolbagにログインすることができます。

アカウント認証が完了した後、Marmoset Toolbagのウィンドウに戻り【OK】を選択します。

今回は、試用版をダウンロードした為、有効期限はダウンロード後30日間です。
※下画像ウィンドウに記載されているリンクにアクセスすることで、製品版を購入することができます。
【OK】をクリックします。

以上で、Marmoset Toolbagのライセンス認証は完了です。

Marmoset ROPパラメーター

①Render
クリックすることで、mviewまたはイメージがディスク内にレンダリングされます。
Mview Render
②Open Marmoset Viewer after Export
有効時、エクスポート後にMarmoset Viewerを開きます。
③Output
生成されたmviewを保存する場所を指定します。
④Create Mview
mviewのレンダリングがトリガーされます。
Rendering
⑤Camera
レンダリングに使用するカメラを指定します。
⑥Valid Frame Range
レンダリングモードを指定します。
⑦Frame Range
レンダリングするフレーム範囲を指定します。
⑧Candidate Objects
表示フラグがオフの場合、オブジェクトは出力されません。
Image Render

①Resolution
生成されたレンダリングに必要な解像度を指定します。
②Sampling
ピクセルごとのサンプル数を設定します。
③Transparent Background
有効時、レンダーは背景画像ではなく透明背景になります。
④Output Picture
レンダリング画像が保存される場所を指定します。
⑤Render Image
イメージ(シーケンス)のレンダリングがトリガーされます。