この記事ではPDGにおけるファイルタグという概念について紹介します。
ワークアイテムは、そのワークによって作成された「リザルト」を追跡します。各リザルトはタイプごとにタグ付けされています。
概要
ワークアイテムは、アイテムによって作成されたリザルトを出力アトリビュートで追跡します。リザルトは文字列で通常はワークアイテムによって作成されたファイルへのファイルパスです。すべてのリザルトは、リザルトの種類を表す 「タグ文字列」でタグ付けされています。タグ文字列はスラッシュで区切られた階層形式で構成されています。(MIMEタイプを拡張したような形式です。)
タグの一例
タグ | 説明 |
file/geo | ジオメトリファイル |
file/geo/terrain | Terrainジオメトリファイル |
file/geo/building | 建物を含むジオメトリファイル |
一部のノードとAPI関数では、タグを使用してファイルをマッチングさせることができます。タグのマッチングはタグの先頭から行われますので、”file/geo/terrain”としてタグ付けされたファイルは”file/geo”と”file”の両方に一致しますが、”file/geo/building”にはマッチしません。
ワークアイテムの出力は通常ファイルですが、リザルトとして他の種類の情報を出力することも可能です。たとえば、ROPフェッチを使用して分散シミュレーションをクックすると、sim trackerワークアイテムはsocket/ipとsocket/portの結果を報告します。他のワークアイテムはこれを使用してシミュレーションのトラッカーに接続できます。
タグ付けされたリザルト
ファイルを生成するノードには通常、ワークアイテムのリザルトにタグを付ける方法を指定するためのパラメータがあります。デフォルトタグは通常、そのノードの使用目的に基づいて設定されます。
たとえば、Geometry Importノードを使用すると、SOPネットワークを作成してそのリザルトをディスク上のジオメトリファイルに書き込むことができます。ノードには、生成されたファイルのタグを設定するResult tagパラメータがあります。デフォルトのタグはfile/geoです。
タグを使う
- ワークアイテム情報ウィンドウとタスクグラフテーブルで、結果に割り当てられたタグを確認できます。
- ワークアイテムに複数のファイルが関連付けられている場合、タグが役立ちます。たとえば、Partition by Boundsノードは、Terrainタイルと、それらのタイルと交差する道路ジオメトリからPartitionを作成できます。Partitionはそれに関連したいくつかのファイルを持つことになるかもしれません:地形ファイルと0個以上の道路ファイル。ファイルをfile/geo/terrainおよびfile/ge roadとしてタグ付けすると、ファイルを操作しやすくなります。
- PythonスクリプトAPIを使ってタグでリザルトのクエリを打つことができます。 pdg.input()関数は、タグが接頭辞で一致する場合にのみ結果を返すtagパラメーターを取得します。
# Returns all input files tagged file/image on the incoming work item
pdg.input(tag=’file/image’)