こんにちは、篠島です。POP VOPシリーズの続きで、今までは原点を中心に回転をしていましたが、今回は回転の中心を好きな場所に移動してみます。
今回のサンプルファイルです。
spin3.zip
CG数学 ベクトルで説明しましたが、2つのベクトルの引き算は、始点から終点までのベクトルを求めるのに使えます。たまに、どっちのベクトルを引くのかを忘れてしまいますが、「終点ベクトル - 始点ベクトル」と覚えておけば大丈夫です。
これを試しにHoudiniで試してみたのが下の図です。
左から、原点が中心、(1, 0, 0)が中心、(1, 0, 0)を中心に外積で求めた回転用ベクトルです。
これをVEXコードとVOPノードで組むと下のようになります。黄色で示した部分がベクトルの引き算によって回転の中心を移動している部分です。回転の中心のパラーメーターを作り、簡単にアニメーションできるようにしてあります。
そして、回転の中心をアニメーションしてみるとこのような結果になりました。(-1, 0, 0) から (1, 0, 0) まで移動しています。