GameDev Marmoset ROP について


今回はGameDev の Marmoset ROP について説明します。

 

GameDev Marmoset ROP は Marmoset Toolbag 3 を用いて動作するROPで、Marmoset Toolbag 3 がインストールされ、ライセンスを持っていないと利用することは出来ません。が、実は体験版のライセンスでも使うことが出来るので、興味がある人は30日間だけ試すことが出来ます。

GameDev Marmoset ROP を使うことで、Houdini で作成したアセットを Marmoset Viewer で見ることができ、ブラウザや携帯でも確認することが出来ます。できあがった Mview ファイルは ArtStation にアップロードして作品を公開することも出来ます。

 

Marmoset ROP は二つのモードがあり、.mview ファイルを作成してMarmoset Viewerで確認するモードと、画像をレンダリングするモードがあります。

 

使い方

Mview Render

Output : ここで .mview ファイルのパスを指定します。Open Marmoset Viewer after Export  が ON になっていると、Create Mview ボタンを押して.view ファイルを作成した後に自動的にMarmoset Viewer が開きます。

Rendering セクション

ここでカメラと出力したいオブジェクトを指定します。Frame Range の指定は Image Render モードの場合のみ有効で、Mview Render モードだと一つの .mview ファイルしか出力されません。

Settings セクション

Preset : スカイライトのプリセットです。Toolbag 3 が持っているスカイライトがリストアップされています。この画像を使って .mview と画像のレンダリングがされます。もし Use Custom が ON だと、Custom パラメーターで自分で用意した画像を指定することが出来ます。

Marmoset : toolbag.exe の実行ファイルの場所を指定します。

 

Image Render

解像度を指定し、Output Pictureで保存先を指定します。Sampling はサンプリング数で値が大きいほどハイクオリティになります。Transparent Background がONだとスカイライトで指定した画像が背景に表示されなくなります。

他の設定は Mview Render と同じです。

 

Marmoset Viewer でそれぞれのチャンネルを確認することも出来ます。

 

注意

ジオメトリに貼るテキスチャはCOP内の画像か、テクスチャファイルとして外部から読み込む必要があるのですが、もしテクスチャファイルを読み込む時にHoudiniのネイティブフォーマットの rat であったり、pic などの画像フォーマットを指定して .mview ファイルを作成しようとすると、うまく作成できず、Viewer が立ち上がる代わりに Marmoset Toolbag が起動されます。Marmoset Toolbag を終了すると、Viewer が立ち上がり、 Marmoset Viewer could not initialize. Package file  (MarmosetViewer.mview) could not be retrieved.  というエラーメッセージがでます。ちなみにこの状態になると Image Rendering による画像のレンダリングも機能しません。ゲーム制作で rat や pic 等をテクスチャとして使う事は無いとは思いますが、もし同じ現象に出くわしたらファイルフォーマットを疑ってみてください。

 

外部テクスチャを使う場合に jpg や png 等を指定すると問題なく機能します。