H16からのGroupSOP パート1


Houdini 15.5からHoudini 16に移行した際に混乱しやすいノードは、GroupSOPCopySOPかと思います。
今回はHoudini 16で大きく変更されたGroupSOPについて、4パートに分けて解説致します。こちらの記事は、パート1の記事です。

 

Group SOP 概要

まず、基本情報としてHoudiniのGroupSOPの概要を紹介します。

Houdiniは、ノードベースのソフトウェアであり、ノードを組み合わせてプロシージャルにノードネットワークを作成していくのが基本的なワークフローであることはご存知かと思います。

Houdiniでは、ノードを使用する時にPointやPrimitiveといったコンポーネントに対して、どの部分に処理をするのかを指定するためのGroupというパラメータがあります。

そのパラメータに特に指定が無い場合は、モデルの全ての要素に対して処理が行われますが、Viewport上で直接選択して指定することで、任意のコンポーネント番号を設定することが可能です。

また、事前にGroupSOPを使用して任意のコンポーネントをひとつのGroupとしてまとめ、パラメータでそれを参照することでそのGroupに対して処理をおこなうことができます。

さらにそのGroupを設定する際に、ルールに基づいてグルーピングすることによって、トポロジーが変わったとしても自動的にそのルールに沿ったGroupを作ることができます。

これは破綻を起こさないようなプロシージャルネットワークを構築する上で、特に大事な事柄となります。

以下の画像は、上記の内容を紹介しているアニメーション画像です。この例では、Yが0より低いポイントを選択するというGroupを設定することで、元のノイズを変形させても、必ずその部分は平らになるようにしています。

Houdiniのプロシージャルモデリングにおいて、自動化できるところはなるべく自動化させるということは、非常に重要な考え方になると思います。

パート2の記事に続きます。