Houdini 16.5 新機能 Crowds


今回はH16.5での群衆の新機能の紹介です。

Crowds

新機能

  • Agent Relationship SOP はエージェント同士での階層関係を作ります(例えば騎手が馬の子になる等)。

  • Crowd StateノードのPartial Ragdoll 設定により特定のグループだけラグドールにできます。(例えば腰から上だけラグドールにする等)

  • Crowd Stateノードの新しい「Motors」設定により、ラグドールキャラクターがシミュレーションでコントロールされつつも、アニメーションクリップに従うようなアニメーションができます。

  • Agent Arcing Clip Layer DOP は 4足動物が地形に適用しバンキングする為にエージェントのターン率、方向に基いてクリップのセットをブレンドします。

 

改善

  • Crowd Stateノードによってエージェントを部分的にラグドールにすることができます。ジョイントのセットをラグドールにしたり、ジョイントがアニメーションをフォローしつつもRBDコリジョンが反応するようにする事もできます。
  • Crowd Stateノードの新しいstiffness設定によりラグドールの手足がバラバラに動かないようにします。
  • Agent FBX Importは、ユーザーが定義したプロパティの為にアニメーションに追加のチャンネルを作成します。
  • クリップ同士のスムーズなトランジッションを容易にする為に、Agent Clip Transition Graph SOP にクリップのトランジションポイントを自動的に計算する新しいオプションが付きました。
  • 3DビューでAgent Edit SOPをインタラクティブに使えます。Agent Edit はワールドスペースではなくローカルスペースでのトランスフォームを調整できます。ジョイントのスケールも調整可能です。Agent Edit はVEXpressionによりそれぞれのエージェントで異なるトランスフォームを適用することができます。
  • Agent Layer SOP にどのshape bindingsをコピーするかのフィルターオプションがあります。
  • Agent CHOPはエージェントのトランスフォームからクリップを作成可能です。
  • Agent Terrain Adaptation SOPは、元となるDOPシミュレーション(foot lockingや傾き)を使う適応機能を無効にするオプションが追加されました。このオプションがOFFの場合、このノードは何のステートでもない状態で高速なプレビューが可能です。

 

修正

  • もしエージェントが同じクリップにトランジッションする場合(トランジショングラフ無しで)、クリップは最初のフレームにリセットされる代わりにそのままクリップが続きます。