Houdini 16 Professional Workshop – #3 『 人型エフェクト5種ダイナミクス講座 』 内容について


こちらの記事では、過去数回に渡り開催された【Houdini 16 Professional Workshop – #3 『 人型エフェクト5種ダイナミクス講座 』 】の講座内容について記載します。

 

【Houdini 16 Professional Workshop – #3 『 人型エフェクト5種ダイナミクス講座 』 】は、Houdini VFX アーティストの 北川 茂臣 様による、Houdiniでのエフェクト作成方法に特化したハンズオン形式のトレーニング講座です。

Houdini内に内蔵されている「Mocap Biped」アセットのデータを使用して、5種類のエフェクトを作成します。各種エフェクトの最終的なルックにつきましては、こちらの動画をご覧ください。

それでは、各種エフェクトについて、それぞれご説明致します。

 

▼1:Fracture Man (破壊)

人型のジオメトリにVoronoiFractureSOPを使用して破片を作成し、手動でシミュレーション用のセットアップを行いつつ、それぞれの設定内容を説明しています。また、アトリビュートを追加して、シミュレーションの有効/無効を切りかえ、徐々に崩れていくシミュレーションを設定します。その後の処理として、キャッシュの保存方法、Debriの追加方法、レンダリング手順も紹介しています。

 

▼2:Trail Man (トレイル)

この作例は、人型に沿わせるパーティクルと、表面から放出されるパーティクルの2つで構成されています。DOPによるパーティクルの発生と、その挙動の変更、Add SOPによるライン化を行い、2つめのパーティクルは、先に作成したパーティクルの設定を流用しつつ設定して、最後に合成するところまでを説明しています。

 

▼3:Sand Man (砂)

Houdiniの砂をシミュレーションできる「Grain」機能を使用して、人が砂になって崩れるというエフェクトを作成しています。シェルフを使用して追加したGrainの発生位置を調整し、徐々にシミュレーションに切り替わるように設定します。また、その設定を人型のオブジェクトに流用し、シミュレーションが行われている部分のジオメトリを削除したものを合成するという、徐々にくずれていく様子の設定手順も説明しています。

 

▼4:Ring Man (ロープ)

人の形状をかたどった輪を作成し、最後にシミュレーションで崩れるといったエフェクトです。SOPを利用して動く人型の輪を作成し、SOP側で設定したアトリビュートを利用して、DOPでシミュレーションを設定します。また、この作例では「sop solver」を追加で使用し、輪の形状を調整しています。アニメーションとシミュレーションを切り替えられるような設定も行われています。

 

▼5:Lava Man (溶岩)

最後の作例では、人型のオブジェクトから溶岩を発生させ、徐々に溶ける方法を説明しています。まず、手動で作成したDOP networkノードの中に、シェルフツールを追加し、溶岩を発生させる所から開始します。その後、発生源の温度と、コリジョンオブジェクトを追加して、人型の形状を残しつつ、溶岩のエフェクトを調整します。最終的に、キャッシュを取り、レンダリングする部分についても説明しています。

 

 

本講座内容を収録した動画につきまして、Houdini を弊社ならびに弊社パートナーよりご購入頂いたお客様で、AUP(年間アップグレードプラン)契約期間が有効なお客様向けにご提供致します。動画の URL およびパスワードにつきましては、ご購入時に登録頂きましたメールアドレス宛にご連絡しております。

また、講座内で使用したデータ、およびトレーニングテキスト(PDF版147ページ)もご提供致します。ぜひご覧ください。