~“Edge Straighten SOP” Edge編~
前回に引き続きHoudini18.0にて新規に追加されたSOPノードの解説を行います。
前回の記事をご覧になられていない方はこちらからご覧ください。
※本記事ではHoudini 18.0.391を使用しています。
今回は Edge Straighten SOP について解説していきます。
Edge Straighten SOP
このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加機能が付きました。その機能を使うことで今までよりも容易に素早く、思い通りに形状に変更することができるようになります。
この機能は、選択したエッジを全て直線にするものとなります。
「Circle from Edges SOP」では選択したエッジを円に変換するものでしたが、こちらは選択したエッジを直線に変更します。
基本的な使い方は「Circle from Edges SOP」と同じになります。
では具体的な使い方を説明していきます。
パラメータは以下のようになります。
まず初めに下の画像のように直線に変更したいエッジを選択します。
選択が完了したらエンターキーを押して適用します。
(この場所を指定する際の「Group Type」はEdgeを選択することをお勧めします。他のTypeでも選択は可能ですが、指定範囲が繋がっておらず、ラインが途切れてしまう場合があります。)
そうすることにより下の画像のように先ほど選択された場所に対してラインを作成することができます。
このように選択した部分を直線に変えることができます。
また、このノードではある程度ゆがんだ形状からもラインを作成することができます。
左のようなエッジの選択をしても右のように直線を作ることができます。
しかし、右の画像からわかるように選択されていないエッジの下側にもぐってしまう場合があります。右の画像を別の角度から見たものが下の画像になります。
このように選択されていないエッジの下側にもぐってしまう場合もあるので注意が必要です。
また、選択したエッジが閉じている場合はラインが作成できないので注意が必要です。
このノードは、作成したラインをグループ化することも可能です。
下の画像の赤く囲った「Output Edge Group」で名前指定することで、その名前のグループを作成することができます。
そうすることによってEdgeのアトリビュートに対して新しく指定した「out_edge」というグループが作成されます。
下の画像がその時のGeometry Spreadsheetになります。
※HoudiniのGeometry SpreadsheetではEdgeのアトリビュートが確認できないのでEdgeのGroupをPointのGroupに変換して可視化しています。
以上がEdge Straighten SOPの説明となります。
このノードを使うことでどのような形状のモデルからでも直線を作ることができます。この機能を、用いることによって丸みのあるモデルに直線的なエッジを持たせたりといったことが容易になり、モデリングの幅が広がります。
こちらの記事のhipファイルが以下のURLからダウンロードできますので興味のある方はご確認ください。
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