Houdini 18 SOP No.16 “Group From Attribute Boundary SOP”


~“Group From Attribute Boundary SOP” Group編-4~

前回に引き続きHoudini18.0にて新規に追加されたSOPノードの解説を行います。
前回の記事をご覧になられていない方はこちらからご覧ください。

※本記事ではHoudini 18.0.416を使用しています。

今回はGroup From Attribute Boundary SOPについて解説していきます。

 

Group From Attribute Boundary SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、上流で作成されたアトリビュートの境界を含むグループを作成するものです。

 

では具体的な使い方を説明します。

今回は下の画像のような
 Size:10×10
 Rows:10
 Columns:10

のグリッドを用いて説明します。

このグリッドに対して下の画像のように色をつけていきます。
このように色を付けた部分にはColor(Cd)のアトリビュートが作成されます。
このアトリビュートが適用されている部分を利用してグループを作成していきます。

このようにアトリビュートを追加した後に「Group From Attribute Boundary SOP」を接続します。

接続した後にグループ化する範囲を指定します。

その後に、下の画像の赤く囲われている「Attributes」に対して上流で作成したアトリビュートを指定します(今回はCdを指定します)。

そうすると下の画像のように選択された部分と色のついた部分のエッジがグループ化されます。

以上が基本的な機能の説明になります。

 

ではパラメータを詳しく説明していきます。

パラメータは下のようになっています。

グループの指定方法は通常のGroupノードと同じです。
「Group」にグループを適用する範囲を指定し、「Group Type」にグループの種類を指定します。

「Attributes」は先ほども述べたように上流で作成したアトリビュートを指定するパラメータになります。

その下のトグルはグループの選択方法を変えることができます。
 「Remove Degenerate Bridges」
   有効にすると、形状の崩れた境界エッジが出力から削除されます。
 「Include Unshared Edges」
   有効にすると、単一のポリゴンのみが参照するエッジが境界グループに含まれます。
   無効にすると、ベースのポリゴンの外枠のエッジがグループから外れます。

 「Include All Primitives Sharing Attribute Boundary Points」
   有効にすると、アトリビュートの境界上で最低でも1個のポイントを含んだプリミティブすべてが検索結果に含まれます。 無効にすると、アトリビュートの境界とエッジを共有しているプリミティブが検索結果に含まれます。
(出力される対象がPrimitiveの時のみ有効になります。)

そしてその下にある「Output」では、このノードで作成されたグループのアウトプット方法を選択することができます。
「Group」を指定することによってその名前でグループが作成されます。
「Group Type」を変更することでアウトプットする際のTypeを変更することができます。

下の画像が各Typeの結果になります。

以上が「Group From Attribute Boundary SOP」の説明となります。

このようにアトリビュートを使用してグループを作成することができます。

 

このノードを用いることにより任意のアトリビュートを作成し、それを用いてグループを作成することができます。

こちらの記事のhipファイルが以下のURLからダウンロードできますので興味のある方はご確認ください。 https://www.dropbox.com/sh/1hme1jaoycoep0p/AACgbacrkBc8zAN5gMZ9JfwRa?dl=0