Houdini 18 SOP No.22 “Remesh:2.0 SOP”


~“Remesh:2.0 SOP”~

前回に引き続きHoudini18.0のSOPノードの解説を行います。
今回のノードは新しく追加されたものではなく、機能が追加されたノードになります。
前回の記事をご覧になられていない方はこちらからご覧ください。

※本記事ではHoudini 18.0.416を使用しています。

今回はRemesh:2.0 SOPについて説明していきます。

 

Remesh:2.0 SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に機能変更がありました。
変更があるといっても基本的に使い方等は変わりません.
このノードの機能は、入力されたジオメトリを三角形のポリゴンを用いて変換するものとなります.
基本的な使い方は非常に簡単で準備したジオメトリに対してRemesh SOPを接続するだけです。

今回は下の画像のようなテストジオメトリを用いて説明していきます。

このようなジオメトリに対してRemeshを適用します。

そうすると下の画像のようなジオメトリを変換することができます。

このようにジオメトリを三角形ポリゴンに置き換えることができます。

以上が基本的な使い方になります。

 

では次にHoudini17.5とHoudini18.0のRemeshの違いについて説明していきいます。

まずは各バージョンのパラメータを確認します。

各パラメータはこのようになっています。2つのバージョンでこのように違いがありますが,ノードの中身は基本的に同じになります。

 

まずは,デフォルトで設定されている「Uniform」のパラメータになります。

Houdini17.5ではタブで変更することができますが,Houdini18.0 では「Edge Lengths」を変更することによって選択することができるようになりました。

Houdini18からは、このようにパラメータの位置が移動しています。

 

次に「Adaptive」に変更した際のパラメータです。

上記のようなパラメータになっています。

ここは、大きく変更されています。まず一番大きな変更点として挙げられるのはランプパラメータが無くなっていることです。Houdini17.5のときのランプパラメータは、変更された三角ポリゴンのサイズごとに色分けを行うことのできるビジュアライズの項目にありましたが、この項目がHoudini18.0では無くなっています。

さらにこの項目でも下の画像のようにパラメータの位置が変更されています。

このように多くのパラメータの変更が行われました。

 

では次に変換後の結果を比較します。

まず初めに「Uniform」の場合の結果を比較します。

パラメータは各のバージョンで
Iterations:1
Smoothing:0.1
Target Size:0.2
に設定します。

その際の結果が下の画像になります。

Houdini17.5では三角形ポリゴンのサイズに大きなばらつきが見えますが、Houdini18.0ではほとんどの三角形ポリゴンが同じようなサイズに整っています。
このようにリメッシュを行う際のポリゴンの変換形式に変更がありました。

各ポリゴン数が下の画像が示すようにHoudini17.5が「1606個」Houdni18.0が「862個」となります。

ここからわかるように2つのバージョンにて同じ設定でリメッシュを行った場合このように差が出ることが分かります。

次に「Adaptive」の場合の結果を比較します。

パラメータは2つのバージョンで
Iterations:1
Smoothing:0.1
Relative Density:2
Gradation:0.25
に設定します。

その結果が下の画像になります。

このようにこちらでも同じ設定で各パラメータを同じにして設定したとしても,このように結果に差が出ます。具体的には三角ポリゴンのサイズがHoudini17.5 に比べてHoudini18.0の方が比較的大きくなります。

この際のジオメトリのポリゴン数は下の画像のようにHoudini17.5 が「36856個」,Houdini18.0が「15230個」となります。

こちらもバージョンによってこのような差が出ます。ここからわかるようにリメッシュを行う際の結果が変更され、Houdini17.5に比べて新しく変更されたこのノードはリメッシュが効率化されています。

以上がRemesh:2.0 SOPの説明となります。

 

このノードは、ノードが改変されリメッシュの効率化が行われました。それによりポリゴン数を削減した状態でリメッシュを行うことができるようになりました。これによってポリゴン数を削減したモデルの作成が可能となります。

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