ライセンス用語集 FAQ
- Entitlement (所有権)
- Redeem (引き換え)
- Return (返却)
- License (ライセンス)
- License Administrator (ライセンス アドミニストレータ / 別名: hkey)
- Hkey
- hserver
- Server code (サーバ コード)
- sesinetd
- License Server (ライセンス サーバ)
- sesictrl
- License Diagnostic (ライセンス診断)
- Token (トークン)
- Floating License (フローティング ライセンス)
- Workstation License (ワークステーション ライセンス)
- Subnet (サブネット)
- Entitlement(訳:所有権 / 読み:エンタイトルメント)
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Entitlement(所有権) とは、マシンにインストールする権利が与えられたというライセンスの「証明書」です。この所有権は、新規ライセンス、または既存ライセンスの延長/アップグレード/増分に対して発行されます。
所有権は、ライセンスシステムにログインし、それらを引き換える時にライセンスに変換されます。所有権を引き換える際、特定のサーバ マシンに接続しそのコンピュータ固有のライセンスに変換します。ライセンスに有効期限がある場合、購入日ではなく引き換え日に基づいて計算されることがあります(注意:予め有効期限が設定されているライセンスもあります)。
例えるなら、これは映画のチケットのようなものです。チケットは映画自体に対して支払ったものではありませんが、映画館に行って映画を見ることができます。同様に、Entitlement(所有権)はライセンスではないため、これでHoudiniを実行できるわけではありませんが、Side Effects Software社からライセンスを取得することができます。
- Redeem(訳:引き換え / 読み:リディーム)
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ライセンスの引き換えとは、Entitlement(所有権)を実際のライセンスに引き換えることを意味します。これはLicense Administratorの使用や、License Managerページから手動で行うことが出来ます。
ライセンスを引き換えた後(即ち所有権をライセンスに変換した後)、持っていた所有権は無効となり、ライセンスを返却するまで再度使用することは出来ません。これは所有権がライセンスに変換されたからです。
- Return(訳:返却 / 読み:リターン)
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ライセンスの返却とは、アカウントの権利者によって、ライセンスがインストールされたマシンからライセンスが解放され、アカウントに所有権として戻ることを言います。ライセンスの返却後、異なるマシンあるいは同一マシンに所有権を再度ライセンスに引き換える(即ちライセンスを再インストールする)ことが可能です。
SideFXアカウントにライセンスを返却する理由として、次のような場合が考えられます。
- ライセンスタイプのアップグレード
- 製品タイプのアップグレード
- 異なるライセンスサーバへのライセンスの移行
- 特定のサブネットに対応するライセンスマスクへの変換(例 : 192.168.5. * , 10.0. * . *)
注意:ライセンスをSide Effects Software社に返却しても、ライセンスの交換または新規ライセンスへの変換を行わない限り、ライセンスはユーザーのアカウントに保持されます。返却されたライセンスは、再インストールの準備ができるまでアカウントに保管されます。
ライセンスの返却は年に3回までに制限されています。(2017年6月時点)
- License(読み:ライセンス)
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ライセンスサーバ上にインストールされたデータの一片で、指定された数のHoudini製品を実行できるようにします。
ライセンスは、ノードロックライセンスとして1台のコンピュータにインストールするものと、フローティングライセンスとして単一のライセンスサーバーにインストールして、ネットワーク上のコンピュータにライセンスを供給するものがあります。
トークンとライセンスは異なるものです。ライセンスとは、単に特定の製品の供給/使用を許可するものです。「Token (トークン)」とは、その製品を「X」台の異なるマシンで同時に実行できることを示します(ワークステーションライセンスではない場合)。
例えば、Houdini FXのライセンスひとつで10個のトークンを持つことができます。これは、このHoudini FXのライセンスを10台のマシンで同時に使用できるということを意味します。
ライセンスは数種類あります。
- Server license(サーバ ライセンス)
これはマシンがライセンスを供給することを許可します。プロダクトライセンスの初回インストール時に自動的に生成されます。
このライセンスは SERVER というキー文字列で始まります。 - Product license(プロダクト ライセンス)
あらゆるHoudini製品における、主要のライセンスタイプです。このライセンスには、トークン数やIP マスク、有効期限など、様々なものを含みます。
このライセンスは LICENSE というキー文字列で始まります。 - Upgrade license(アップグレード ライセンス)
既存のプロダクトライセンスをより新しいHoudiniのバージョンにアップグレードします。例えば、16.0から16.5にアップグレードします。
このライセンスは UPGRADE というキー文字列で始まります。 - Extension license(延長ライセンス)
既存ライセンスの有効期限をそれより先の日付に延長します。
このライセンスは EXTEND というキー文字列で始まります。 - Increment license(増加ライセンス)
既存ライセンスのトークン数を増やします。
このライセンスは INCREMENT というキーの文字列で始まります。
- Server license(サーバ ライセンス)
- License Administrator(読み:ライセンス アドミニストレータ / 別名: hkey)
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License Administratorは、インストール済みライセンスの状態の確認、新しいライセンスのインストール、ライセンスの返却、そしてライセンス問題の診断が行える、GUI付きのユーティリティです。 実際の暗号化されたキー文字列は表示されません。
Entitlement(所有権)をインストールしたり既存ライセンスを返却する際、License Administratorがサーバ名とサーバー コードの情報をSide Effects Software社に送信するため、ライセンスのインストールが簡単に行えます。ライセンスを管理するときはLicense Administratorを常に使用することを推奨します。
起動方法については、License Administrator の起動方法は?を参照してください。
- Hkey
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License Administratorを参照してください。
- hserver
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ライセンスを取得するためライセンス サーバと通信するユーザ マシン上の補助プログラムです。アーティストのマシンでHoudiniを起動すると、アプリケーションはそのマシン上のhserverにライセンスの取得を要求します。続いてhserverはライセンス サーバにライセンスを要求します。
それぞれのマシンで、ひとつのhserver(1バージョン)だけ稼働します。
Windowsでは、このプログラムはサービス内でHoudiniServerとして起動・停止することが可能です。
- Server code(読み:サーバ コード)
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SideFX社のライセンスシステムでマシンを識別するための固有のコードです。ライセンスが作成されると、ひとつのサーバーコードに対してだけ有効になります(別のサーバコードを持つマシンではライセンスが認識しません)。
- sesinetd
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License Serverを参照してください。
- License Server(読み:ライセンス サーバ / 別名:sesinetd)
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ライセンスを供給するプログラムです。いくつのライセンスが利用可能あるいは使用中かを追跡します。
Windows上では、このプログラムはサービス内でHoudiniLicenseServerとして起動・停止することができます。
- sesictrl
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GUIでLicense Administrator (hkey)が使用できない場合、ライセンスはsesictrlというコマンドラインユーティリティで管理することができます。このプログラムにオプションを与えることによって
ライセンスのインストール、確認、および、その他の操作を行うことができます。使用方法についてはsesictrl の使用方法は?を参照してください。
- License Diagnostic(訳:ライセンス診断 / 読み:ライセンス ダイアグノスティック)
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サーバもしくはクライアントマシン上でライセンスの問題に陥った場合、問い合わせ時に診断情報を送付することができます。このファイルには問題を分析および解決するためのライセンス設定に関する詳細情報が含まれます。詳しくはライセンスに関してを参照してください。
- Token(読み:トークン)
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各ライセンスは同時に起動可能なHoudini製品の本数を指定しています。この数値を「トークン」と呼んでいます。例えば、あるひとつのHoudini FXのライセンスが同時に20台までのマシンでアプリケーションの実行が可能だとします。このライセンスは20トークンを持っていると言えます(あるいは20本のHoudini FXが同じLicense IDを持っているとも言えます)。
一台のマシン上でHoudini Core、Houdini FX、或いはHoudini Engineを複数起動したとしても、1つのトークンを使用します。
例えば、あるスタジオで20本のHoudini FXを所有していて、一台のワークステーション上で2つのHoudini FXアプリケーションを起動したとします。これは 単一のローカルマシン上でHoudini FXを起動しているので、Houdiniは20のうち1つのトークンを使用していることになります。この環境では他のクライアント(別のマシン)が残りの19トークンを使用することができます。
バージョン13.0.301以降、MantraはHoudiniと同様にマシン単位でトークンを消費するようになりました。
- Floating License(読み:フローティング ライセンス)
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フローティング ライセンスとはネットワーク ライセンスのことです。ネットワーク上で使用することで、そのネットワークに属する任意のクライアントマシンがToken(トークン)を取得できるようになります。
- Workstation License(読み:ワークステーション ライセンス)
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ワークステーションライセンスは、ライセンスをインストールしたマシンでのみ使用できます。ネットワーク上では使用できません。サーバ用とクライアント用の両方のソフトウェアコンポーネントを一台のマシンにインストールして使用します。
- Subnet(読み:サブネット)
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ライセンスは、特定のネットワーククラスあるいは指定したネットワークのリスト範囲で使用するように固定することができます。
ワークステーションライセンスには「+.+.+.+.」のサブネットマスクが割り当てられます。これは即ち、ライセンスをインストールしたローカルマシン上のみでソフトウェアを実行できることを意味します。
「+」はアドレスのネットワーク部分に相当します。
フローティング ライセンスには異なるサブネットタイプが割り当てられることがあります。
- class C = +.+.+.* (例:192.168.5 のネットワーク)
- class B = +.+.*.* (例:192.168 のネットワーク)
- 特定のネットワークのリスト(例:192.168.*.*, 10.1.*.* 等)
デフォルトでは、特に指定がない限り、Class Cでマスクされたキーが発行されます。
Class A (+.*.*.*) のライセンスは通常では発行されません。アカウント管理者まで問い合わせてください。
無制限ライセンス (*.*.*.*) が発行されることはありません。
補足: Houdini 15.0以降(2015年8月以降)、ライセンスタイプ別の新しいデフォルトIPマスクは以下のとおりです。
- Workstation [WS] = +.+.+.+
- Local Access License [LAL] = +.+.*.*,192.168.*.*,10.*.*.*,172.*.*.*
- Global Access License [GAL] = +.*.*.*,192.168.*.*,10.*.*.*,172.*.*.*