リジッドボディ基礎11 RBD Fracture Object


こんにちは、篠島です。前回に続き、複数のDOPオブジェクトを作るものとしてRBD Fracture Objectを見てみましょう。

 

今回のサンプルファイルです。
RBD_fracture.zip

 

ShelfツールからRBD Fracture Objectを使うと、下の様な画面がでて、Packed Objectを使うか普通のRBD Fracture Objectを使うかを聞かれますが、今回の記事はRBD Fractured Objectの部分の説明です。基本的にこのブログではShelfツールを使わないでシーンを作ることを目的としています。

 

nameアトリビュートによる分割

RBD Fracture Objectは指定したSOPパスのオブジェクトのnameアトリビュート、もしくはグループを元に複数のDOPオブジェクトを作ります。Voronoi Fracture SOPを使ってオブジェクトを分割すると自動的に破片毎にnameアトリビュートを付けてくれるので特に何も変更する必要はありません。ちなみにnameアトリビュートはPrimitiveのアトリビュートでなければいけません。

 

非常に単純なシミュレーションですが、Fracture Objectという名前の通り、粉砕のシミュレーションに向いています。

 

グループ名による分割

もしグループ名を元にDOPオブジェクトを作る場合は、単純にFracture by nameをOFFにするだけです。すると自動的にグループによってDOPオブジェクトが作られるようになります。下の例ではCopy SOPでCreate Output GroupをONにすることで、コピーしたオブジェクトごとにグループ名を割り当て、そしてそれを元にDOPオブジェクトを作っています。グループマスクの * は全てのグループ名からオブジェクトを作ります。もし粉砕したいグループ以外のグループがある場合は、ここで細かくどのグループからDOPオブジェクトを作るのかを指定できます。

 

グループ名を元に作ったDOPオブジェクトの例です。下の様なもの凄く簡単な例ならばRBD Point Objectでも作れますね。