Houdini14のユーザーインターフェースの変更点を説明します。
- HoudiniのGUIがQtフレームワークベースになりました。
- ステッキーやテキストフィールドへの日本語入力と表示に対応しました。
- Pythonパネル(PySideとPyQt)に対応しました。
- 折り畳み式パラメータフォルダに対応しました。
選択:
- 2,3,4,5キーが常にコンポーネント選択モードになりました。
- 選択/スナップするジオメトリがハイライトします。
- エッジループ選択の仕様が変わりました(Aキーを押したまま選択)。
- SOPのGroupパラメータの隣にReselectボタンが追加されました。
- 選択は、ジオメトリ処理の後でも保持されます。
- 追加選択がShift+クリック、選択状態の反転がCtrl+Shift+クリックに変更されました。
- Nキーが”Select All”、Shift+Nキーが、”Select None”のショートカットキーに変更されました。
ハンドル:
- Box, Grid ,Sphereツールのハンドルが新しくなりました。
- コンポーネント毎のハイライト。
- コンテキストに順応したカーソル。
- ハンドルのサイズが変更できるようになりました(*キーが拡大、/キーが縮小)。
- ビューポートでのオブジェクトのサブディビジョン表示が+、-キーで切り替えることができるようになりました。
- 中マウスドラッグによる間接ドラッグ。
- ビューポート内でのHUDの操作性が改良されました。
- ハンドルの整列の切り替えがMキー、Edit SOPによるブラシモードの切り替えがBキーに変わりました。
- ブラシのサイズがマウスホイールで変更できるようになりました。
デジタルアセット:
- メインメニューにAssets項目が追加されました。
- Create Digital Asset from Selection
-自動的にサブセットを作成します。 - Lock/Unlock/Saveオプションが新しくなりました。
- デジタルアセットのファイル拡張子が.otlから.hdaに変わりました。
- Orboltへの簡単アクセス。
プロジェクトの作成と設定:
- File>New Projectでプロジェクトの作成し、File>Set Projectで$JOB変数の場所を定義できるようになりました。
ビューポート:
- 再生パフォーマンスが3~10倍高速化されました。Alembicジオメトリの表示が高速化されています。
- スナッピングが高速で精度が良くなりました。
- Mac OS Xが他のプラットホームと同等のサポートになりました(Open GL 3)。
- 3Dと2Dのビューポートでより高品質なジオメトリ表示。
- ビューポート関連のプロンプトとメッセージは、ステータスバーではなく、ビューポート内に表示されるようになりました。
- UVビューポートでチェック柄の背景を表示するようにしました(Brightnessパラメータで制御)。
- Space + Zによるビューポートの中心の設定が、巨大シーンに対して高速化され、すべてのプリミティブタイプに動作します。
- 新しいWireframe Ghostディスプレイモードでは、隠線を通常線と見分けやすくなるために、薄く描画します。
ネットワークとパラメータ:
- Float型Rampパラメータの補間タイプにBezier、B-Spline、Hermiteのタイプが追加されました。
- カラーピッカーウィンドウが色温度に対応して機能拡張されました。
- パラメータエディターにカラースライダーが組み込まれました。
- ネットワークボックス内のノードを整列できるようになりました。
- 選択したスプレッドシートの項目をタブ区切りのテキストとしてクリップボードへコピーすることができるようになりました。
- パラメータエディターは、ビューポート操作中に常に更新するようになりました。 Update UI トグルは削除されました。
- ユーザープリファレンスディレクトリの場所は、HOUDINI_USER_PREFS_DIR環境変数を使用して上書きできるようになりました。
- パフォーマンスモニタに、イベントログをディスクへ保存する Save to file ボタンが追加されました。