Houdini18 新規/改良ノード 目次


こちらの記事は、Houdini18.0で追加・変更が行われたSOPノードを説明した目次です。
Houdini18.0で追加・変更されたノードの記事へのアクセスは、本記事(トップページ)または、Houdini情報日本語ブログ左横の[Houdini18 SOP]からご覧いただけます。

Houdini18.0にアップデートされた際に多くのノードに追加・変更が行われました。 今回は、その中でSOPノードについてご紹介します。各ノードまたはノード画像をクリックすることで、記事を参照することができます。

下画像は、Houdini 18.0 で追加・改良が行われた26個のノードと、便利な機能として「Visualize SOP」を加えた27個のノードの一覧です。
ノードは、それぞれ「Attribute」「Edge」「Group」「Polygon」「Manipulator」「Utility」「Terrain」に区分しています。

Attribute Paint SOP

Attribute Paint SOPは、Houdini18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードです。もとは、Paint SOPというノードでしたが、Houdini18.0へのアップデート時に機能改善が行われ新しいノードとして登場しました。

Attribute Remap SOP

このノードの機能としては、入力された上流のノードの持つアトリビュートを指定し、指定されたアトリビュートを指定した範囲にリマップする事ができます。 更に、このノードのRamp機能を使うことで、マッピングをカスタマイズすることができます。

Distance Along Geometry SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードとなります。
このノードの機能は、各開始点からジオメトリのエッジまたはサーフェスに沿った最短経路の距離を測定するものとなります。

Distance From Geometry SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードとなります。
このノードの機能は、第二入力に入力されたジオメトリから各ポイントまでの距離を測定するものとなります。この際に計測する始点はポイントの場合は、ポイントからの距離になります。ポリゴン等の面のあるジオメトリの場合は、そのサーフェスからの距離を計測します。

Distance From Target SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードとなります。
このノードの機能は、各ポイントからノード内で設定したターゲットとの最短距離を求めます。ターゲットとはこのノード内のパラメータによって指定される任意の場所にある“もの”(デフォルトでは「Point」)となります。

Edge Equalize SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、選択したエッジを全て同じ長さに変更するものとなります。

Edge Straighten SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
この機能は、選択したエッジを全て直線にするものとなります。 「Circle from Edges SOP」では選択したエッジを円に変換するものでしたが、こちらは選択したエッジを直線に変更します。

Circle from Edges SOP

こちらの機能はシンプルで、選択したジオメトリの境界を、指定した半径と向きの円に変形させる機能となります。

Group by Lasso SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、投げ輪でPointまたはPrimitiveを選択しグループ化するものとなります。

Group Expand SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、上流で作成されたグループを拡張するものです。

Group Find Path SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、上流で作成されたグループをつなぐ最短経路をグループ化するものです。作成される経路は曲がる回数・距離が最も小さくなるように設定されています。

Group From Attribute Boundary SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、上流で作成されたアトリビュートの境界を含むグループを作成するものです。

Orient Along Curve SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、曲線に沿った方向(フレーム)を計算するものです。 このノードは、曲線の接線方向に基づいて、参照フレームの方向を計算します。これには、upベクトルと追加の回転を指定するためのさまざまなオプションがあります。

Poly Bevel:3.0 SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に非常に大きな変更がありました。ノード内のパラメータの変更もありますが、このノード自体の処理が大きく変わり使いやすくなっています。
Poly Bevel SOPは、エッジや角の面取りを行うことのできるノードとなります。その際の面取りされた形状は平面や丸みのおびたオブジェクトを作成することができます。また、Subdivide SOPなど分割数を上げるノードとは異なり、エッジ等の形状調整を行うことが非常に容易なノードとなります。

Point Split SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、複数の面に共有される頂点ポイントを分割するものです。

Point Weld SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードになります。
このノードの機能は、ポイント同士を結合する機能となります。この結合するポイントは1つのノードに対して1つではなく、複数のポイントを結合することができます。

Remesh:2.0 SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に機能変更がありました。
変更があるといっても基本的に使い方等は変わりません。 このノードの機能は、入力されたジオメトリを三角形のポリゴンを用いて変換するものとなります。

Bend SOP

Houdini 18.0 をお使いの方はBendノードが大きく変わっているのにお気づきだと思います。アップデートされた際にノードの中身、ハンドルが大きく変わり非常に使いやすく改善されています。今回はその変更点をHoudini 17.5 のノードと比較して説明します。

Edit SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加機能が付きました。その機能を使うことで今までよりも容易に素早く、思い通りに形状の変更を行うことができるようになりました。従来のEdit SOPと基本的な機能は変わりませんが、シーンビュー上にあるインタラクティブツールの「Slide Mode」に“Edge”、“Surface”のオプションが追加されました。

Revolve:2.0 SOP

このノードは、Houdini 18.0でアップデートされた際に機能変更がありました。
主な変更はUV関係の変更になります。 Houdini17.5 ではこのノード内でUVを扱うことはできませんでしたが、Houdini18.0ではこのノード内でUVを調整することができるようになりました。 さらに 、従来のRevolve SOPに加えて、ポイントのみの表示などの設定が可能となりました。

Copy to Curves SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードとなります。
機能としては、第二入力のカーブの接線に基づいて向きを計算しつつ、Upベクトルと追加の回転を指定した様々なオプションを使って、そのカーブ上のポイント上に第一入力のジオメトリをコピーするというものです。 このノードでは、ポリゴンが閉じていたとしてもカーブとして扱うことが可能です。

Copy to Points:2.0 SOP

Houdini 18.0にアップデートされた際にCopy to Points SOPに追加機能が付きました。その機能を使うことで、コピーにバリエーションを加える事ができます。従来のCopy to Pointsにもバリエーションを追加する機能はありましたが、パラメータの設計が変更されました。機能は同じですが非常い扱いやすくなった他、別のソースジオメトリを別のポイントにコピーすることができます。

Cross Section Surface SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードとなります。
このノードの機能は、複数の断面を通過するグリッド、チューブ、ドーナツ形状のトポロジーを持ったサーフェスを作成するものです。

Sweep:2.0 SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に非常に大きな機能変更がありました。
非常に大きい変更点として入力するスウィープを行うための元の形となるジオメトリ(以降は断面ジオメトリとする)を必要とせずに、カーブのみで円や四角といったような形状を押し出すことが可能になり、ノード内でUVを扱うことができるようになりました。

Switch-if SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に新しく追加されたノードとなります。
このノードの機能はエクスプレッションまたは入力されたジオメトリをテストすることによって第一入力と第二入力を切り替えるものです。
このノードはSwitch SOPと似た機能を持っていますが、Switch SOPは入力は2つ以上の接続が可能で、入力されたものをパラメータによって切り替えるものでした。しかし、このSwitch-if SOPは入力が2つしかありませんが、ある程度細かく条件を設定した切り替えを行うことができます。

Visualize SOP

※こちらのノードは追加・変更が行われてノードではなく、補足として掲載しています。
このノードは通常では、可視化されていないアトリビュートなどを可視化することが可能なノードとなります。
このノードは法線方向やPのベクトル方向等を可視化することが可能で、それを用いてジオメトリの法線を視覚的に確認しながらの調整等に役立ちます。

Height Field Terrace:2.0 SOP

このノードは、Houdini 18.0にアップデートされた際に機能が追加されたノードになります。
このノードの機能は、入力された地形データから段丘を作るものです。 このノードはHoudini 18.0にアップデートされた際に機能が非常に強力になりました。
Height Field Terrace:1.0では、段丘の間隔は一定で、各段丘のサイズは調整することができませんでした。しかし、Height Field Terrace:2.0では各段丘のサイズを任意にコントロールすることができるようになった他、オリジナルの地形から段丘に遷移させる際のコントロールも追加されました。